第11回アゴラカフェ・ミニレクチャー「草津・栗生楽泉園・ハンセン病ー共生と隔離の歴史を学ぶー」(12/21)ご報告

投稿者: | 2016年12月27日

こんにちは,中央図書館です。

12/21に11回目となるアゴラカフェ・ミニレクチャーを開催しました。社会情報学部の西村淑子教授を講師に,「草津・栗生楽泉園・ハンセン病」のテーマでお話しいただきました。西村先生は法律がご専門ですが,ハンセン病の国賠訴訟についての研究から,草津町にある国立ハンセン病療養所「栗生楽泉園」に関わられるようになったとのこと。この3年間は,草津町と栗生楽泉園でハンセン病啓発のスタディツアーを主催されてきました。

国内の他の地域では「隔離」のみであったハンセン病患者が,草津町では湯之沢自治区で自立した生活を送り,代表を議会に議員として送り出していたこと。栗生楽泉園が設立された際も,強制移住ではなく,自由意志での移転を進めたことなど,他にはない草津町とハンセン病患者の共生の歴史を学ぶ事が出来ました。草津温泉に行ったことはあっても,栗生楽泉園のことをよく知る人は県内でもそれほど多くはないと思われます。西村先生は,今後もハンセン病と,草津町と栗生楽泉園のハンセン病との歴史について,啓発活動を続けられるそうです。西村先生,ありがとうございました。

同じテーマで開催中の教員展示は,1/13まで開催中です。ハンセン病関連の図書をご覧ください(一部を除き、貸出可)