第24回桐生楽講座~あなたの知らない(かもしれない)桐生~開催報告(1/20)

投稿者: | 2023年2月10日

こんにちは,理工学図書館です。

1/20(金),「日本経済の展望と桐生市の将来戦略」をテーマに,24回目の開催となる桐生楽講座を開催しました。感染防止に配慮して,今回も会場での観覧とZoom経由でのオンライン視聴のハイブリッド形式での実施となりました。

講師は,桐生市広報監・中澤秀夫さんです。中澤さんは桐生のご出身で,一橋大学卒業後に野村證券取締役,日本相互証券副社長等を歴任されました。2021年には桐生市初の広報監に就任され,現在も桐生観光のプランニング等,様々な方面でご活躍です。今回は長年金融業界の第一線にいらっしゃった方ならではの,経済面に重点を置いた視点からのお話を伺いました。

講演ではまず始めに,日本経済の長年の低迷の要因は借金大国であるという誤解とデフレの長期化であることが述べられ,バブル期から現在までの日本経済の変化について分析した最新のグラフを用いて,わかりやすく丁寧にご説明いただきました。続いて桐生の観光戦略では,桐生が地理的条件や歴史・自然等において非常に高いポテンシャルを持つ魅力ある街であること、そしてそれを生かすために今後どのようなまちづくりが考えられるかを,京都の具体例等を紹介しつつ語っていただきました。まちづくりのお話では特に,単に何をしたいかではなく,社会のニーズを分析し戦略的に考えることが重要であるとの指摘が印象的でした。

最後に理工学部の学生へ向けて「近年は理工系の人材が様々な分野で活躍しており,群大生にも今後大いに進出してほしい」と,熱のこもったメッセージをいただきました。また学生からも,普段理工学部ではあまり縁のない分野の話を伺えて,貴重な機会になったとの感想が寄せられました。

 

今回は会場とZoomを合わせて34名の参加があり,予定の時間をやや超過しましたが,皆さん最後まで熱心に聴いていただきました。中澤さん,そしてご参加くださいました皆さん,ありがとうございました!

ギャラリー展示「上毛かるたと群馬のかるた展」を開催しました。

投稿者: | 2022年10月6日

こんにちは,中央図書館です。

7月14日から9月2日まで,「上毛かるたと群馬のかるた展」を開催しました。

中央図書館会場には,全国の「郷土かるた」300種類以上のコレクションがあります。県・市町村・地域や学校区で作られた,地域色豊かで個性的なかるたですが,普段はなかなか皆さんの目に触れることはありません。当館では,企画展示や郷土かるたデジタルアーカイブを通じて,その魅力を発信しています。

群馬県では圧倒的知名度を誇る「上毛かるた」は,戦後まもない昭和22(1947)年に発行され今年で75歳!今でも群馬県民に広く愛され,度々テレビやメディアでも取り上げられていますね。

今回の展示では,歴代「上毛かるた」の全札を並べ,比較しながら見られるようにしました!発行当時の初版(昭和22年),少し絵札に変化のある改訂版(展示物は昭和40年発行),昭和43年に大幅に絵札が書き換えられた再改訂版(展示物は平成27年発行)。それに英語版上毛かるたも3種類あり,それぞれの読札英訳の違いも比較できます。

また,県内の市町村や学校で作られた郷土かるたも,期間中に入れ替えながら17種を展示しました。

新聞やNHKニュースで報道されたこともあり,県内外から多くの方が来場されました。3世代で見に来られた方,第1回の県競技大会に参加した方(!),上毛かるた生みの親・浦野匡彦さんに縁のある方,県外の上毛かるたファンの方など,皆さん楽しそうに絵札の変遷をご覧になっていたのが印象的でした。きっとそれぞれの方に,好きな札や思い出があり,今回の展示で初めて出会ったかるたもあったことでしょう。

いろいろな地域の郷土かるたのお手本となっている「上毛かるた」,その影響力の大きさを実感する展示となりました。ご来場いただいた皆様,上毛かるた(初版,昭和40年版)をご提供いただいた田村様,ありがとうございました!

NHKの取材

NHKの取材

歴代上毛かるた

歴代上毛かるた

 

 

 

 

 

 

 

関連リンク
ギャラリー展示「上毛かるたと群馬のかるた展」を開催中です
https://www.media.gunma-u.ac.jp/announce/2022/clib/2022071400.html

第23回桐生楽講座~あなたの知らない(かもしれない)桐生~開催報告(5/16)

投稿者: | 2022年6月1日

こんにちは,理工学図書館です。

5/16(月),「伝統とは挑戦の連続」をテーマに,23回目の開催となる桐生楽講座を開催しました。今回も,会場での観覧とZoom経由でのオンライン視聴のハイブリッド形式での実施となりました。

講師は,株式会社笠盛の代表取締役会長・笠原康利さんです。笠盛は1877年(明治10年)に創業,今年で145年になる老舗企業で,笠原さんはソフトウェア会社に勤務の後,四代目を継がれました。桐生の伝統産業である織物業から始まった笠盛が,その後どのような経緯で刺繍へ転向したのか,桐生の歴史と共に歩んできた笠盛の飛躍のお話を伺いました。

松尾館長からのご紹介の後,講演は奈良時代まで遡る桐生織物の歴史についての紹介から始まりました。特に明治から昭和にかけての桐生の発展は,若い学生さんたちの想像以上だったようです。一方で,笠原さんが入社してからの会社は苦難の連続であったということですが,笠原さんのユーモアあふれる語り口に会場の出席者からも笑いがこぼれ,自社ブランドとして作られた「000(トリプル・オゥ)」の実物には,皆さん手に取って熱心に見入っていました。

笠原さんが特に熱をこめて語られたのが,固定観念にとらわれない自由な発想と挑戦が未来を切り開くこと,そして努力を続ければ必ず誰かが認めてくれるということでした。幾度も挫折を味わいながらも,諦めずに様々な新事業に挑戦したお話は,これから社会へ飛び立つ学生の皆さんを大いに勇気づけてくれたことと思います。

今回は会場とZoomを合わせて32名の参加があり,最後の質疑応答でも熱心なご質問をいただきました。笠原さん,そしてご参加くださいました皆さん,ありがとうございました!

令和3年度新春書道展を開催しました

投稿者: | 2022年2月21日

こんにちは、中央図書館です。

2022年1月28日~2月18日まで,中央図書館ギャラリーにて「令和3年度群馬大学書道部新春書道展」を開催しました。書道部の学生さん7名による書作品12点と篆刻5点,顧問の永由徳夫教授(共同教育学部)の書作品1点が並びました。

筆文字の力強さ,美しさ,繊細さ,そして書き手の個性なども堪能できる書道展は,コロナ前には毎年地域の方も多数来場される人気の展示でした。(書作品の前に立つと,背筋がピンと伸びる気がしませんか?)

ところが,今年は会期直前に,群馬県で「まん延防止等重点措置」が実施され,残念ながら学外の方は図書館へ入館できなくなってしまいました。

そんな中でも,図書館に来られない方にも作品を見ていただけるように,書道部の学生さんが展示解説の動画を作ってくれました!現在も群馬大学公式YouTubeチャンネルにてご覧いただけます。https://youtu.be/1-l608O8uUs

作品の撤収日には,和気あいあいと,テキパキと作業していた書道部員の皆さん。コロナ禍での部活動は不自由もあり,これまでなら当たり前にあった交流やイベントも制限される中で,一生懸命取り組んできた作品を丁寧に扱う姿に,じ~んと来てしまいました・・・

慎重に,丁寧にしまっていきます。

 

書道部の皆さん,永由先生,ありがとうざいました!

第22回桐生楽講座~あなたの知らない(かもしれない)桐生~開催報告(1/17)

投稿者: | 2022年1月24日

こんにちは。理工学図書館です。

1/17(月)に,「移住者+デザイナーからみた桐生の楽しみ方。」をテーマに,22回目の開催となる桐生楽講座を開催しました。今回も,会場での観覧とZoom経由でのオンライン視聴のハイブリッド形式での実施となりました。講師は,アトリエ兼ボードゲームカフェ『ふふふ』の代表である和﨑拓人さんです。デザイナーである和﨑さんは,2019年に同じくデザイナーである奥様と一緒に桐生に移住し,『ふふふ』をオープンされました。

これまで桐生楽講座では,様々な講師の皆様にいろいろなテーマでお話していただきましたが,桐生のご出身の方がほとんどでした。今回は,大阪のご出身で東京でデザイナーとして活躍されていた和﨑さんが,なぜ桐生に移住してお店を開いたのか,桐生には外の人を惹きつけるどんな魅力があるのか,そんなお話を伺いしました。

流石デザイナーさんというべきか,このキャンパスではなかなか見かけないファッションで登場され,一気に観客の注目を集めました。

和﨑さんの自己紹介,デザイナーのお仕事,ボードゲーム,今後の『ふふふ』でのイベントの紹介など,和﨑さんの独特の軽妙な語り口に引き込まれ,和やかに講演が進みました。お店で販売もしている「KIRYU かるた MAP」を資料としていただき,和﨑さんお勧めの桐生のお店などもご紹介いただきました。

ファッションのこと,桐生の町に出る意味,楽しむこと。学生の皆さんにたくさんのメッセージをいただいたと思います。和﨑さん,楽しいご講演をありがとうございました!