妖怪研究家・市川先生による教員展示・ミニレクチャー「地域文化としての妖怪研究の魅力と広がり」を開催しました

投稿者: | 2024年7月31日

こんにちは、中央図書館です。

中央図書館では、本学教員の研究活動を紹介する教員展示企画に合わせて、教員自らお話いただくミニレクチャーを7月26日(金)に開催しました。(コロナ禍前は、毎年3~4回実施していたもので、今年ようやく復活しました!)

今回講師としてお迎えしたのは、「妖怪研究家」というユニークな肩書を持つ、共同教育学部美術教育講准教授の市川寛也先生です。市川先生は、人々が生み出してきた文化として「妖怪」をとらえ、日本各地でどのように生まれ、伝えられてきたのか、また妖怪文化の現代的活用について研究されています。「地域文化としての妖怪研究の魅力と広がり」をテーマにご講演いただきました。

地域によって呼び名や姿が異なる“河童”の話題や(注意書き等に描かれた河童の看板写真をコレクションしているそうです)、柳田國男の「遠野物語」、妖怪伝承の生まれる背景、現在も地域で大切にされる妖怪文化など各地の事例を交えて紹介されました。

妖怪は、絵本や漫画・アニメでも身近に触れきたものですが、不可解な自然現象に折り合いをつけるべく人間の豊かな想像力によって生まれ、地域の伝承文化としてお祭りや行事としても受け継がれていく、とても奥深いものなのですね。

学内外から28名の参加があり、「同じ妖怪が、各地でそれぞれ名前があり、地域に根ざした文化が興味深くかった」などの感想が寄せられました。市川先生がとても楽しそうにお話される姿が印象的でした。講演後も、熱心に市川先生へ質問する方や、子供の頃におじいさんやおばあさんにこんな話を聞いた、と情報提供する方など、最後まで話の弾んだ講演となりました。

市川先生、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

関連リンク
教員展示:市川先生監修「研究対象としての妖怪」&ミニレクチャーを実施します(7/11~8/30, 7/26)
https://www.media.gunma-u.ac.jp/announce/2024/clib/2024071100.html

第2回日本ウクライナ文化交流会SVITANOKを開催しました

投稿者: | 2024年5月13日

こんにちは、中央図書館です。

今年度4月から、ウクライナからの研究員アデリナさんが「日本ウクライナ文化交流会SVITANOK」を始めました。
SVITANOK(ウクライナ語 світанок)の読みは「スヴィタノク」、意味は「夜明け」です。

中央図書館1階セミナー室にて5/9(木)に開催した第2回「日本ウクライナ文化交流会SVITANOK」では、「ウクライナってどんな国?」をテーマに、アデリナさんが国土や気候、宗教やウクライナの人々が大切にしているお祭りなど紹介しました。

国土の95%は平地であること、日本と同じように四季があることや(冬の平均気温は地方により0℃からマイナス8℃、稀にマイナス20℃くらいまで下がることもある、夏は平均26℃で快適、でも7月8月は30℃を超えることが多い)、日本アニメのモチーフが描かれたイースターエッグなど(日本アニメはウクライナでも人気なんだそうです)、写真や動画を交えた具体的なエピソードを通じて、ウクライナの人々の暮らしが一層身近に感じられました。

終始和気あいあいとした雰囲気(手前は「SVITANOKの本棚」)

また、日本人旅行者が成り行きでウクライナ各地を巡る短編映画『ジャークユ』(約25分)を鑑賞しました。「ジャークユ」はウクライナ語で「ありがとう」という意味の言葉です。

映画では、美しい街並みや自然とともに、ウクライナの人達との温かな交流が描かれています。冗談好きの人が多いと言われる地域の人には、日本でいうところの「関西人」っぽさに思わず笑ってしまいました。短時間ながらも、豊かな文化や地域性も知ることができる映画でした。(この美しい風景や人々は、今どうなってしまっているのでしょうか・・・)

鑑賞後は、映画の感想や込められたメッセージについて意見交換をしました。

この映画は2017年の「ウクライナにおける日本年」にて制作されたもので、YouTubeで英語版、日本語版ウクライナ語版が公開されています。ご興味のある方はぜひご覧ください。
Дякую / Djakuyu 日本語版 https://youtu.be/DCmduC5w3_s?si=Qfw-cSVdNmUfsocL

ほかにも、ウクライナクイズやウクライナ語アルファベット講座など、参加者が一緒に楽しめる内容で、あっという間の90分でした。

次回「日本ウクライナ文化交流会SVITANOK」は、5月下旬の開催予定です。メディアセンターHPX、教務システム等にてお知らせしますので、ぜひチェックしてください。初めての方のご参加もお待ちしています!

また、中央図書館セミナー室前に、「SVITANOKの本棚」を設置しています。ウクライナの文化、料理、絵本、ロシアの侵攻に翻弄される人々の手記などの図書を集めてありますので、こちらも読んでみてくださいね。

ジャジャン♪ ウクライナクイズ~!

関連リンク
第2回日本ウクライナ文化交流会SVITANOKを開催します(5/9)
https://www.media.gunma-u.ac.jp/announce/2024/clib/2024042600.html

日本ウクライナ文化交流会「SVITANOKの本棚」を開設しました
https://www.media.gunma-u.ac.jp/announce/2024/clib/2024041900.html

第25回桐生楽講座~あなたの知らない(かもしれない)桐生~開催報告(11/9)

投稿者: | 2023年11月17日

 

こんにちは,理工学図書館です。

11月9日(木),「私を成人(おとな)にしてくれた桐生と強(したた)かにしてくれた会社“ミツバ”」をテーマに,25回目の開催となる桐生楽講座を開催しました。コロナは大分落ち着いてきましたが,今回も会場での観覧とZoom経由でのオンライン視聴のハイブリッド形式での実施となりました。

講師は,株式会社ミツバ代表取締役社長・北田勝義さんです。北田さんは桐生高校・群馬大学工学部を卒業され,1976年に株式会社三ツ葉電機製作所へ入社,2020年に社長に就任されました。今回は約半世紀という長い期間,桐生でご活躍されてきた北田さんの思い出や経験についてのお話を伺いました。


講演の始めは,高校から大学にかけての学生時代の思い出を写真を交えながらお話いただきました。当時は学生運動真っ只中で大変な時代だったそうですが,バンドの活動や大学の研究室での楽しかった青春のことなど,ネットでは得られない生の現場での経験ならではの面白さを,ユーモラスな逸話を交えて語られました。
群馬大学を卒業後,ミツバに入社してからは,主に設計をご担当されていたということでした。モーターのフルモデルチェンジという,約十年に一度の貴重なタイミングに出会えて幸運だったことや,ワイパーモーターの設計に携わったお話などがあり,ワイパーのお話は参加者の皆さんも珍しかったようで,興味深そうに聞き入っていました。
その後,コロナ直前に社長に就任されて色々ご苦労もあったとのことですが,リーダーは元気な顔を見せるのが大事であること,また過去に学ぶことや第三者の厳しい意見にも耳を傾けることの大切さなど,現役のトップならではの体験に裏打ちされたお話が印象的でした。

今回は会場とZoomを合わせて60名と,オンラインからも多くのご参加をいただきました。また一般の皆さんは北田さんと同じく群馬大学の卒業生の方も多くいらっしゃったようで,懐かしい話を聞けて嬉しかったとのご感想もいただきました。
北田さん,そしてご参加くださいました皆さん,ありがとうございました!

ビブリオバトル in 群馬大学を開催しました

投稿者: | 2023年10月27日

こんにちは,中央図書館です。

全国大学ビブリオバトル関東Dブロック予選会として,10月26日(木)に中央図書館にて「ビブリオバトル in 群馬大学」を開催しました。

「ビブリオバトル」とは,お気に入りの本を持ち寄って,5分間で本の紹介をし,一番読みたくなった本『チャンプ本』を参加者の投票で決定するという書評ゲームです。

今回は情報学部(社会情報学部)・共同教育学部から11名の学生さんがバトラー(発表者)として参加してくれました。

はじめは3グループに分かれての発表。緊張しつつも,「好き」を語るときの熱意や笑顔があふれる発表に,会場は和気あいあいとした雰囲気に包まれました。

自分がなぜこの本を紹介しようと思ったのか,それぞれのバトラーが語る理由にはその人の体験やものの見方が反映されていて,本の紹介を聞きながらも,話し手の人柄も垣間見えてきますよね。ビブリオバトルが終わるとなんとなく打ち解けた雰囲気になるのも魅力の一つだと感じました。

各グループ内での投票によって選ばれた代表3名は最終発表を行い,湯本さん(社会情報学部・4年)が発表した『流浪の月』( 凪良ゆう著)がチャンプ本に選ばれました!

総合情報メディアセンター長の西村先生から景品贈呈

湯本さんは,群馬大学代表として,11月3日(金)に開催される全国大学ビブリオバトル関東Dブロック決戦(群馬大会)へ出場します。ご健闘をお祈りしています!(※2023/11/1追記:湯本さんは都合により欠場となりました。)

大会の観覧もできますので,興味のある方はぜひこちらのサイトからお申込みください。(〆切11月1日)

 

 

今回ご参加の皆さん,すてきな本を紹介いただきありがとうございました!

そして,この記事を読んで少しでも興味を持った方は,ぜひ次回のビブリオバトルへご参加ください(予定は未定ですが・・・)。未知の本との出会いや読書体験を共有する楽しさがきっと待っていますよ!

<参加した学生さんのコメント>
  • 初めてビブリオバトルに参加してみましたが,想像以上に楽しかったです。他の参加者の発表を聞くのもそうですが,自分の紹介する本を改めて読み直したり読み込んだりする楽しさもありました。
  • 自分では選ばないジャンルの本で面白そうなものを発見するきっかけになりました。
  • ジャンルが違った本を知ることができるのは人に紹介してもらえる良さだと思う。
  • 実際にやってみると話すのも聞くのも楽しい。
  • 質問をたくさんできた/されたのは嬉しかった。
  • 緊張しました。自己PRの練習にもなると思います。
  • 皆さんの紹介する本は全部面白い。
<今回ビブリオバトルで紹介された本> ※図書館に所蔵がある本にはリンクを付けています。

関連リンク
ビブリオバトル参加者・観覧者を募集します!(〆切10/6)
https://www.media.gunma-u.ac.jp/announce/2023/clib/2023080900.html

 

 

 

 

上毛かるた大会体験会を開催しました

投稿者: | 2023年10月17日

こんにちは,中央図書館です。

中央図書館(荒牧キャンパス)では,9月4日(月)から10月29日(日)までギャラリー展示「歴代上毛かるたと群馬のかるた展」を開催しています。その関連イベントとして,10月7日(土)に「上毛かるた大会体験会」を行いました。

上毛かるたは,昭和22(1947)年の発行から現在まで小中学生による県大会が行われ,群馬県民にとって馴染み深いかるたです。県内出身の方は,小学生の頃に一度はやったことがある,実家には今でも上毛かるたがある,という方もいらっしゃるのではないでしょうか。その一方で,大人になると上毛かるたで遊ぶ機会はあまりない,また県外出身の方は実際に触れたことがないかもしれません。

講師の渡邉俊氏

そこで,大人も初めての方も,上毛かるた競技をやってみよう!というイベントを企画しました。

「大人たちの上毛かるた大会」を主催する一般社団法人KING OF JMK代表理事の渡邉俊氏を講師にお迎えし,KING OF JMKの取り組みや公式ルールを紹介いただいた後に,この大会に出場する2チームによる対戦デモを行いました。

団体戦は1チーム3名で対戦します。専用コートに3名が向かい合って座り,合図とともに両チームは3分で自陣に札を並べ,配置を覚えます。そして、「つる舞う形の群馬県~」と2回読み上げてから,試合開始となります。

対戦デモとはいえ,試合は真剣勝負。渡邉さんによる札読みがが始まると,会場は一気に静まりかえり,緊張感が高まります。両チームともに次々に札を取っていく様子は圧巻でした。

そのあとは,観覧の皆さんも参加して4チームでの対戦となりました。普段は百人一首に取り組む「群馬大学かるた会」の学生さん(上毛かるたは初めてという県外出身の方もいました)も参加し,奮闘してくれました。最後は即席チームを結成し,総勢6チームによる対戦を行いました。途中で指を切ってしまった方がいれば,対戦チームからスッと絆創膏が差し出される場面も。(カッコイイ!試合では必需品なんですね,勉強になりました。)

試合後は笑顔で健闘を称え合い,和気あいあいと交流を深めている姿がとても印象的でした。イベント後のアンケートでは,

  • 地域外の方と試合をする機会がないため,いい経験になった。
  • 様々な世代・地域の方と真剣に試合ができて楽しかった。
  • 小学校以来の上毛かるたが楽しかった!
  • 大人の方と初めてかるたができて良かった。
  • また企画していただけたらまた来ます。

など,とても楽しんでいただけた様子が伺えました。子どもから大人まで,真剣に楽しめて,語り合える「上毛かるた」の魅力を改めて実感した一日でした。

講師の渡邉さん,短時間で3戦も行ってくださった「七転び八起き」「富岡七日市」各チームの皆さん,本当にお疲れ様でした。そして県内各地から参戦・観覧いただいた皆様,ありがとうございました!

10月21日(土)には,高崎市の少林山達磨寺にて『第8回KING OF JMK~おとな達の上毛かるた日本一決定戦~』が開催されます。イベントに参加してくださったチームの方も参戦されるとのこと。ご健闘をお祈りします!!

競技にご参加いただいた皆さん

 

 

 

 

 

 

 

 

関連リンク
ギャラリー展示「歴代上毛かるたと群馬のかるた展」を開催中です
https://www.media.gunma-u.ac.jp/announce/2023/clib/2023090400.html