荒牧祭特別展示「群馬県の古墳発掘の父・尾崎喜左雄博士展~群馬県内の古墳発掘・調査の歴史を識る~」を開催しました(11/12~11/13)

投稿者: | 2016年11月29日

こんにちは,中央図書館です。

11/12(土),11/13(日)の荒牧祭開催に合わせ,図書館で特別展示を開催しました。群馬県立歴史博物館の協力のもと,普段は教育学部の倉庫に保管されている考古遺物(遺跡や古墳から発掘された出土品)と,尾崎喜左雄博士が携わられた古墳発掘調査の記録や写真を展示しました。

ところで,尾崎喜左雄博士をご存知ですか?群馬大学名誉教授で,昭和21年から45年の群馬大学在職中に県内の270以上の古墳を発掘し,古墳王国といわれる群馬の古墳研究の礎を築いた研究者です。教育学部の倉庫には尾崎博士が発掘調査をされた際の膨大な数の資料が眠っていますが,現在では学内でもあまり知られていないようです。その資料を展示して,尾崎博士の業績を紹介したのが今回の特別展示です。

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図書館の職員は考古学の知識も考古遺物を展示するノウハウもないため,専門家である群馬県立歴史博物館の教育普及係長 深澤敦仁氏に協力を依頼しました。展示物の選定から解説,リーフレットの文案作成,そして11/12には今回の展示を解説するギャラリートークの開催まで,全面的にご協力いただきました。また,群馬県立歴史博物館の右島和夫館長は,尾崎博士の教え子であり,リーフレットに挨拶文を寄せてくださいました。

深澤氏によるギャラリートークの様子。皆さん,熱心に聴いていらっしゃいました。

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今回の展示のために,歴博に寄託されていた大型考古遺物が,一時里帰りしました。左から,高塚古墳出土の弓形埴輪,石山南古墳出土の女子埴輪,朝子塚古墳出土の壷型埴輪です。

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古墳発掘の記事が掲載された昭和25年の群馬大学学生新聞をはじめ,考古遺物と日誌や記録ノートが並べて展示されました。

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2日間で延べ618人の方にご来場いただきました。多数のご来場ありがとうございました!

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ギャラリー内のパネル展示は,12月中旬まで開催しています。荒牧祭に来られなかった方は,ぜひご覧ください。

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