こんにちは、中央図書館です。
中央図書館が所蔵する貴重図書コレクションの「新田文庫」は、17世紀中ごろより東毛地域に領地を有した新田岩松家のご子孫から1966年に寄贈された近世文書や版本・写本等を中心とした資料群です。その中から、「粉本(ふんぽん)」を展示する「殿様の猫絵ー新田岩松家の粉本からー」を実施しました。
粉本とは、絵画の下絵や模写で、いわば習作のようなもの。新田文庫の粉本は、18世紀以降、新田岩松家の孝純(たかずみ)・義寄(よしより)・徳純(よしずみ)・道純(みちずみ)・俊純(としずみ)の5代の殿様が描いたものや狩野派絵画の模写として、猫や七福神、龍、山水画など1,264点が残されています。朱書きの修正跡、色や技法の指示が書かれたものもあり、代々の殿様が狩野派絵師である狩野探幽らの絵から丹念に画技を学んでいたことが分かる、大変貴重な資料です。
新田文庫には、殿様が絵を習っていた記録の残る日記や、長野県の善光寺参詣の道中に求められて猫絵など300点余りを描いた記録などの文書もあり、併せて展示を行いました。
新田岩松家のお殿様が描く「猫絵」は養蚕農家の鼠除けの効果があるとして、大変重宝されたそうです。本展示では、猫絵の粉本7点のほか、猫絵掛軸(個人所蔵)も2点展示させていただき、猫絵好きな方たちにも大変好評でした。
新田岩松家の殿様が領主として家臣や農民らを統率してく過程については、本学名誉教授である落合延孝氏の著書『猫絵の殿様 : 領主のフォークロア』に新田文庫の資料を読み解きながら詳しく書かれています。ぜひご覧ください。
また、当館所蔵粉本について丹念に調査した川田氏による報告書が、「太平記の里」歴史研究会のホームページにて公開されています。太田市の「新田荘歴史資料館」が所蔵する新田岩松家の殿様による絵との関連などにも言及されています。こ
新田文庫を調査・研究への活用を希望される方は、ぜひ中央図書館までお問い合わせください。


関連リンク
ギャラリー展示「殿様の猫絵ー新田岩松家の粉本からー」開催中です(~10/31)
https://www.media.gunma-u.ac.jp/announce/2025/clib/2025100700.html