こんにちは、中央図書館です。
9/29(月)に、中央図書館2階学習室にて、ビブリオバトル(全国大学ビブリオバトル2025関東Dブロック予選)を開催しました。
今回は、群馬県内在住または在学の大学生・大学院生・短大生・高専生・専門学校生も参加できる「オープン開催」とし、バトラーとして3名の学生さん(事情により当日1名欠席)が登壇しました。
自分を1冊の本にしたらどんな本になるでしょう?という問いかけから始まり、平凡な人生が精緻に描かれることで、今の自分が共感できる部分があり、一人の人物の生き方に没入できると紹介された『ストーナー』。
本が映画化・アニメ化されてから話題になることがあることにモヤモヤを抱え、本には本でしか表現できない表現がある!映像化は絶対できないと、物理的に様々な仕掛けが施された1冊として紹介された、ミステリー小説『倒錯の帰結』。
主人公がモンスターと人間との共存を目指す物語は、バトルや友情などの少年漫画的な楽しさだけでなく、優しさを感じるところが魅力として紹介された『転生したらスライムだった件』。
三者三様でまったくジャンルの異なる作品が並ぶなか、観覧者11名とバトラーの皆さんから選ばれたチャンプ本は『倒錯の帰結』となりました。チャンプ本に選ばれた松浦さん(群馬大学教育学研究科1年)は、11/2に群馬県立図書館で開催される関東Dブロック決戦※への出場権を獲得しました!おめでとうございます!
なお、参加者からは、以下のようなコメントが寄せられました。
- 紹介された本はどれも読んでみたくなりました。
- 色々な視点から、本を読むことの楽しさを感じました。迷いましたが、つづきの説明を聞きたいと思った本を選びました。
- 普段読むことがないジャンルの本を紹介していただいたので楽しい時間を過ごせました。また参加したいです。
- 日ごろ自分が手にとらないような本ばかりだったので、本を選ぶ視野が広がりよかったです。
『ストーナー』について
- あえて「平凡」な人生を描いた作品を取り上げるとは…。すばらしいチョイス!
- 自分の生き方とくらべて読み進めていくと、著者の人生はどんなものを選びとってきたのか、読んでみたいと思いました。
- ありきたりの人生でも、面白い、つまらないではないというのが良かった。没入感が高い点も気になった。
『倒錯の帰結』について
- 袋とじのある文庫本というのはとても斬新で、手にとりたいと思った。
- 私自身が常識だと思っていたことは違うこともあると知り、本の多様性を知るとてもよい機会でした。
- 映像化できない、本でしか得ることができないということに興味がわきました。
- 本で読むことの楽しみ、トリックが興味をひきました。お店でその説明を聞いたら買ってしまうと思います!
『転生したらスライムだった件』について
- 有名な作品なのでタイトルだけは知っていたが、あらすじを聞いて読んでみたいと思った。発表者がどんな点を気に入っているのか分かりやすかった。
- 内容の魅力がよく伝わってきました!読んだことのないジャンルだけど読んでみようかな…と思いました。
- 主人公に対する思いに共感しました。
紹介された本を読んでみたくなったという方が多かったようですね。バトラー皆さんが魅力を感じる箇所には、その人らしさも表れているように感じます。素敵な発表をありがとうございました!
普段あまり本を読まない、どんな本を読んだら良いのか分からない…という方も、まずはビブリオバトルに「観覧」という形で参加してみてはいかがでしょうか?
<ビブリオバトルで紹介された本> ※いずれも図書未所蔵(2025/9/29現在)
・『ストーナー』ジョン・ウィリアムズ 著/東江一紀 訳
・『倒錯の帰結』折原一 著 ★チャンプ本
・『転生したらスライムだった件』伏瀬 著
関連リンク
ビブリオバトル発表者・観覧者を募集します!(9/29)
https://www.media.gunma-u.ac.jp/announce/2025/clib/2025081900.html
※全国大学ビブリオ2025関東Dブロック決戦の観覧者募集中!ご希望の方は、こちらをご覧ください