アゴラカフェ/ひとつばなし26「おとなのための絵本講座 朗読~宮沢賢治の世界へ~」開催のご報告(11/19)

投稿者: | 2019年12月2日

こんにちは,中央図書館です。

11月19日(火)14:30~,アゴラカフェ/ひとつばなし26「おとなのための絵本講座 朗読~宮沢賢治の世界へ~」を開催しました。講師は,昨年12月のひとつばなし21にもご登壇いただいた,寺澤敬子さんです。寺澤さんは,長らく群馬県読み聞かせグループ連絡協議会の会長を務められ,県内各地で講演活動を行うほか,高崎市立中央図書館の絵本読書相談員としても活躍されています。

今回は,宮沢賢治をテーマに,彼の生涯や童話作品の紹介と,「いちょうの実」「よだかの星」の読み聞かせをしていただきました。

「いちょうの実」では,寺澤さんの朗読だけで童話世界を味わいました。ひとつひとつの言葉が丁寧に読まれることで,生き生きとした響きから物語が立ち上がり,いちょうの子どもたちが期待と不安で胸をいっぱいにしながら旅立ちを迎える情景が目に見えるようでした。

続いては,「絵本は物語のイマジネーションを固定化してしまうこともある一方で,優れた作家による絵は想像力を一層膨らませることができる」という寺澤さんのお話しとともに,伊勢英子さんの絵本「よだかの星」(講談社1986)をスクリーンに映しながらの読み聞かせがあり,会場は「よだかの星」の世界に包まれたようでした。

参加者は29名で,学外からも多くの方にご来場いただきました。「声に出して読むことで,今まで気がつかなかった情景描写や,言葉の美しさに気が付くことができた。」「心地良い朗読で,宮沢賢治の世界へ引き込まれた。」などの感想が寄せられ,朗読の魅力や賢治作品の奥深さを改めて知る機会となりました。寺澤さん,素晴らしい朗読をありがとうございました!

また,現在,教員展示コーナーでは「『銀河鉄道の夜』を読む」をテーマに宮沢賢治の作品・絵本・評論等およそ100冊を展示しています。この機会に,賢治の世界にたっぷりと浸ってみませんか。展示期間は12月27日までです。

お知らせ:アゴラカフェ/ひとつばなし26「おとなのための絵本講座 朗読~宮沢賢治の世界へ~」を開催します(11/19)
https://www.media.gunma-u.ac.jp/announce/2019/clib/2019110700.html