こんにちは、中央図書館です。
中央図書館では、本学教員の研究活動を紹介する教員展示企画に合わせて、教員自らお話いただくミニレクチャーを7月26日(金)に開催しました。(コロナ禍前は、毎年3~4回実施していたもので、今年ようやく復活しました!)
今回講師としてお迎えしたのは、「妖怪研究家」というユニークな肩書を持つ、共同教育学部美術教育講准教授の市川寛也先生です。市川先生は、人々が生み出してきた文化として「妖怪」をとらえ、日本各地でどのように生まれ、伝えられてきたのか、また妖怪文化の現代的活用について研究されています。「地域文化としての妖怪研究の魅力と広がり」をテーマにご講演いただきました。
地域によって呼び名や姿が異なる“河童”の話題や(注意書き等に描かれた河童の看板写真をコレクションしているそうです)、柳田國男の「遠野物語」、妖怪伝承の生まれる背景、現在も地域で大切にされる妖怪文化など各地の事例を交えて紹介されました。
妖怪は、絵本や漫画・アニメでも身近に触れきたものですが、不可解な自然現象に折り合いをつけるべく人間の豊かな想像力によって生まれ、地域の伝承文化としてお祭りや行事としても受け継がれていく、とても奥深いものなのですね。
学内外から28名の参加があり、「同じ妖怪が、各地でそれぞれ名前があり、地域に根ざした文化が興味深くかった」などの感想が寄せられました。市川先生がとても楽しそうにお話される姿が印象的でした。講演後も、熱心に市川先生へ質問する方や、子供の頃におじいさんやおばあさんにこんな話を聞いた、と情報提供する方など、最後まで話の弾んだ講演となりました。
市川先生、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
関連リンク
教員展示:市川先生監修「研究対象としての妖怪」&ミニレクチャーを実施します(7/11~8/30, 7/26)
https://www.media.gunma-u.ac.jp/announce/2024/clib/2024071100.html