こんにちは、中央図書館です。
中央図書館には、貴重書コレクションのひとつとして、本学共同教育学部の前身である群馬県師範学校、群馬県女子師範学校から継承された学校事務資料や写真、明治期教科書等6,000点以上が保管されています。2001年からその資料整理に携わってこられた玉置豊美先生(元・群馬大学非常勤講師)を講師に迎え、荒牧祭開催中の11月17日(日)に「師範学校資料から見る群馬県師範学校の移り変り」をテーマに講演会を開催しました。
玉置先生監修による同テーマのパンフレットも会場で配付し、それを解説しながら、和綴本の蔵書印から見る組織の変遷や、入学年、氏名から複雑な進級過程を追ってクラス編成を整理したことなど、長年の研究から見えてきた師範学校の姿が語られました。
また、11月11日から20日までは1階ギャラリーにて資料の現物展示も行いました。パンフレットに掲載された写真をパネル展示したほか、昭和9年の天皇行幸に係る事務資料や記念アルバム、昭和初期に女子師範学校で熱心に取り組まれた郷土研究や生徒らによって蒐集された明治期教科書、終戦前の学徒動員資料や終戦直後GHQによる回収図書の記録など、歴史を語る貴重な資料の一部を公開しました。
講演には21名の方に参加いただきました。「貴重な資料に触れることが出来て心が動かされた」「群馬県は良く資料が残っていると感じた」などの感想が寄せられてました。また、県外研究者の方が、後日改めて資料調査に訪れるなど、その資料群の価値が改めて見直される機会となりました。
「長年の研究成果をパンフレットの形に残せたことは、師範学校で過ごした学生たちへの鎮魂でもある」と語られた玉置先生の言葉も大変印象的でした。
今後、資料リストを公開し、学内外の研究者の皆様に活用いただけるよう準備を進める予定です。資料調査、閲覧を希望される方は、ぜひ中央図書館までご連絡ください。
貴重書コレクションについて https://www.media.gunma-u.ac.jp/collections/special-collections/
関連リンク
講演・ギャラリー展示「師範学校資料から見る群馬県師範学校の移り変り」を開催します(11/17、11/11~11/20)
https://www.media.gunma-u.ac.jp/announce/2024/clib/2024110100.html