第12回アゴラカフェ・ミニレクチャー「華麗なる古筆の世界」(1/31)ご報告

投稿者: | 2017年2月3日

こんにちは,中央図書館です。

1/31(火)15時から12回目となるアゴラカフェ・ミニレクチャーを開催しました。教育学部国語教育講座の永由徳夫教授を講師に,「華麗なる古筆の世界」のテーマでお話しいただきました。

平安時代から鎌倉時代の和様の書「古筆」(切)や「手鑑」についての基本的な知識から,仮名の美の極致を示した「高野切」,古筆を遺すために施された装丁の技法や意匠が凝らされた装飾料紙まで,作品を見ながらわかりやすく解説していただき,古筆の魅力の一端に触れることができました。先生の楽しい話の運びに時折笑いもおこり,終始和やかな雰囲気の講演会でした。

今回のミニレクチャーには学外参加者11名をはじめ,73名もの参加があり,会場から参加者が溢れるほどの大盛況のうちに閉会となりました。学外からの参加者の中には,個人所蔵の古筆の掛け軸を持参して披露してくださった方もおり,皆で鑑賞させていただきました。

さらに、講演後も参加者が展示作品を熱心に鑑賞されている姿がとても印象的でした。永由先生,貴重なお話をありがとうございました。

アゴラカフェ/ひとつばなし10を開催しました(1/25)

投稿者: | 2017年1月26日

こんにちは,中央図書館です。

1/25(水)15:00~,10回目となるアゴラカフェ/ひとつばなしを開催しました。今回の講師は,今年度の学習サポートデスクSA(Student Assistant)の登丸貴之さん(社会情報学研究科2年)にお願いしました。テーマは,「若者による地域活性化事例の紹介 ─ 娯楽の地産地消 in 桐生 ─」。自身の研究テーマである人口減少対策とも関連付けながら,登丸さんが地元の桐生市で中心となって関わっている2つの事例について話をしてくださいました。

桐生の若者たちが自分たちが楽しみながら地元でエンターテインメントを作る「娯楽の地産地消」をめざして,桐生市内の商店街で撮影した動画番組をインターネット配信する「まちなかテレビ」と,同じく桐生市を舞台に自主映画を制作している「桐生ワイワイむ~びぃ部」の活動を紹介してくださいました。織物産業の衰退とともに現在は寂れがちな桐生を立て直すために活動している若者たちの話と,今後の課題である資金面について,「世代間における富の再分配」へと繋げる話に熱心に聞き入りました。修士論文を提出したばかりという登丸さんですが,今後も桐生の活性化のために尽力されるとのこと。興味深いお話をありがとうございました!

まちなかテレビ http://machinakatv.com/

桐生ワイワイむ~びぃ部(桐生市民映画) http://m-kiryu.doorblog.jp/

 

第11回アゴラカフェ・ミニレクチャー「草津・栗生楽泉園・ハンセン病ー共生と隔離の歴史を学ぶー」(12/21)ご報告

投稿者: | 2016年12月27日

こんにちは,中央図書館です。

12/21に11回目となるアゴラカフェ・ミニレクチャーを開催しました。社会情報学部の西村淑子教授を講師に,「草津・栗生楽泉園・ハンセン病」のテーマでお話しいただきました。西村先生は法律がご専門ですが,ハンセン病の国賠訴訟についての研究から,草津町にある国立ハンセン病療養所「栗生楽泉園」に関わられるようになったとのこと。この3年間は,草津町と栗生楽泉園でハンセン病啓発のスタディツアーを主催されてきました。

国内の他の地域では「隔離」のみであったハンセン病患者が,草津町では湯之沢自治区で自立した生活を送り,代表を議会に議員として送り出していたこと。栗生楽泉園が設立された際も,強制移住ではなく,自由意志での移転を進めたことなど,他にはない草津町とハンセン病患者の共生の歴史を学ぶ事が出来ました。草津温泉に行ったことはあっても,栗生楽泉園のことをよく知る人は県内でもそれほど多くはないと思われます。西村先生は,今後もハンセン病と,草津町と栗生楽泉園のハンセン病との歴史について,啓発活動を続けられるそうです。西村先生,ありがとうございました。

同じテーマで開催中の教員展示は,1/13まで開催中です。ハンセン病関連の図書をご覧ください(一部を除き、貸出可)

アゴラカフェ/ひとつばなし9を開催しました(12/19)

投稿者: | 2016年12月21日

こんにちは,中央図書館です。

12/19(月)14:30~,アゴラカフェ/ひとつばなし9を開催しました。ひとつばなしとは,短い講演,一つの話題という意味の上州のことばで,ラーニングコモンズ「アゴラ」で開催する学内外の講師をお招きしての講演を,アゴラカフェ/ひとつばなしと呼んでいます。

9回目となる今回のひとつばなしは,学習サポートデスクのSA(Student Assistant)に講師をお願いしました。月曜担当SAの北爪夕貴さん(社会情報学研究科1年)が,「初心者のための『古事記』入門」のテーマで,お話をしてくれました。

まずは「古事記」の魅力と,北爪さんが古事記研究を選んだ理由を語ってくれました。上巻のイザナキとイザナミ,アマテラスとスサノオなどの有名な神話を分かりやすく解説してくださり,何となく知っている古事記について,少し詳しくなった気がしたひとつばなしでした。落ち着いた口調で丁寧に話をしてくださった北爪さん,ありがとうございました!(参加者16名)

荒牧祭特別展示「群馬県の古墳発掘の父・尾崎喜左雄博士展~群馬県内の古墳発掘・調査の歴史を識る~」を開催しました(11/12~11/13)

投稿者: | 2016年11月29日

こんにちは,中央図書館です。

11/12(土),11/13(日)の荒牧祭開催に合わせ,図書館で特別展示を開催しました。群馬県立歴史博物館の協力のもと,普段は教育学部の倉庫に保管されている考古遺物(遺跡や古墳から発掘された出土品)と,尾崎喜左雄博士が携わられた古墳発掘調査の記録や写真を展示しました。

ところで,尾崎喜左雄博士をご存知ですか?群馬大学名誉教授で,昭和21年から45年の群馬大学在職中に県内の270以上の古墳を発掘し,古墳王国といわれる群馬の古墳研究の礎を築いた研究者です。教育学部の倉庫には尾崎博士が発掘調査をされた際の膨大な数の資料が眠っていますが,現在では学内でもあまり知られていないようです。その資料を展示して,尾崎博士の業績を紹介したのが今回の特別展示です。

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図書館の職員は考古学の知識も考古遺物を展示するノウハウもないため,専門家である群馬県立歴史博物館の教育普及係長 深澤敦仁氏に協力を依頼しました。展示物の選定から解説,リーフレットの文案作成,そして11/12には今回の展示を解説するギャラリートークの開催まで,全面的にご協力いただきました。また,群馬県立歴史博物館の右島和夫館長は,尾崎博士の教え子であり,リーフレットに挨拶文を寄せてくださいました。

深澤氏によるギャラリートークの様子。皆さん,熱心に聴いていらっしゃいました。

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今回の展示のために,歴博に寄託されていた大型考古遺物が,一時里帰りしました。左から,高塚古墳出土の弓形埴輪,石山南古墳出土の女子埴輪,朝子塚古墳出土の壷型埴輪です。

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古墳発掘の記事が掲載された昭和25年の群馬大学学生新聞をはじめ,考古遺物と日誌や記録ノートが並べて展示されました。

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2日間で延べ618人の方にご来場いただきました。多数のご来場ありがとうございました!

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ギャラリー内のパネル展示は,12月中旬まで開催しています。荒牧祭に来られなかった方は,ぜひご覧ください。

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