第25回桐生楽講座~あなたの知らない(かもしれない)桐生~開催報告(11/9)

投稿者: | 2023年11月17日

 

こんにちは,理工学図書館です。

11月9日(木),「私を成人(おとな)にしてくれた桐生と強(したた)かにしてくれた会社“ミツバ”」をテーマに,25回目の開催となる桐生楽講座を開催しました。コロナは大分落ち着いてきましたが,今回も会場での観覧とZoom経由でのオンライン視聴のハイブリッド形式での実施となりました。

講師は,株式会社ミツバ代表取締役社長・北田勝義さんです。北田さんは桐生高校・群馬大学工学部を卒業され,1976年に株式会社三ツ葉電機製作所へ入社,2020年に社長に就任されました。今回は約半世紀という長い期間,桐生でご活躍されてきた北田さんの思い出や経験についてのお話を伺いました。


講演の始めは,高校から大学にかけての学生時代の思い出を写真を交えながらお話いただきました。当時は学生運動真っ只中で大変な時代だったそうですが,バンドの活動や大学の研究室での楽しかった青春のことなど,ネットでは得られない生の現場での経験ならではの面白さを,ユーモラスな逸話を交えて語られました。
群馬大学を卒業後,ミツバに入社してからは,主に設計をご担当されていたということでした。モーターのフルモデルチェンジという,約十年に一度の貴重なタイミングに出会えて幸運だったことや,ワイパーモーターの設計に携わったお話などがあり,ワイパーのお話は参加者の皆さんも珍しかったようで,興味深そうに聞き入っていました。
その後,コロナ直前に社長に就任されて色々ご苦労もあったとのことですが,リーダーは元気な顔を見せるのが大事であること,また過去に学ぶことや第三者の厳しい意見にも耳を傾けることの大切さなど,現役のトップならではの体験に裏打ちされたお話が印象的でした。

今回は会場とZoomを合わせて60名と,オンラインからも多くのご参加をいただきました。また一般の皆さんは北田さんと同じく群馬大学の卒業生の方も多くいらっしゃったようで,懐かしい話を聞けて嬉しかったとのご感想もいただきました。
北田さん,そしてご参加くださいました皆さん,ありがとうございました!

ビブリオバトル in 群馬大学を開催しました

投稿者: | 2023年10月27日

こんにちは,中央図書館です。

全国大学ビブリオバトル関東Dブロック予選会として,10月26日(木)に中央図書館にて「ビブリオバトル in 群馬大学」を開催しました。

「ビブリオバトル」とは,お気に入りの本を持ち寄って,5分間で本の紹介をし,一番読みたくなった本『チャンプ本』を参加者の投票で決定するという書評ゲームです。

今回は情報学部(社会情報学部)・共同教育学部から11名の学生さんがバトラー(発表者)として参加してくれました。

はじめは3グループに分かれての発表。緊張しつつも,「好き」を語るときの熱意や笑顔があふれる発表に,会場は和気あいあいとした雰囲気に包まれました。

自分がなぜこの本を紹介しようと思ったのか,それぞれのバトラーが語る理由にはその人の体験やものの見方が反映されていて,本の紹介を聞きながらも,話し手の人柄も垣間見えてきますよね。ビブリオバトルが終わるとなんとなく打ち解けた雰囲気になるのも魅力の一つだと感じました。

各グループ内での投票によって選ばれた代表3名は最終発表を行い,湯本さん(社会情報学部・4年)が発表した『流浪の月』( 凪良ゆう著)がチャンプ本に選ばれました!

総合情報メディアセンター長の西村先生から景品贈呈

湯本さんは,群馬大学代表として,11月3日(金)に開催される全国大学ビブリオバトル関東Dブロック決戦(群馬大会)へ出場します。ご健闘をお祈りしています!(※2023/11/1追記:湯本さんは都合により欠場となりました。)

大会の観覧もできますので,興味のある方はぜひこちらのサイトからお申込みください。(〆切11月1日)

 

 

今回ご参加の皆さん,すてきな本を紹介いただきありがとうございました!

そして,この記事を読んで少しでも興味を持った方は,ぜひ次回のビブリオバトルへご参加ください(予定は未定ですが・・・)。未知の本との出会いや読書体験を共有する楽しさがきっと待っていますよ!

<参加した学生さんのコメント>
  • 初めてビブリオバトルに参加してみましたが,想像以上に楽しかったです。他の参加者の発表を聞くのもそうですが,自分の紹介する本を改めて読み直したり読み込んだりする楽しさもありました。
  • 自分では選ばないジャンルの本で面白そうなものを発見するきっかけになりました。
  • ジャンルが違った本を知ることができるのは人に紹介してもらえる良さだと思う。
  • 実際にやってみると話すのも聞くのも楽しい。
  • 質問をたくさんできた/されたのは嬉しかった。
  • 緊張しました。自己PRの練習にもなると思います。
  • 皆さんの紹介する本は全部面白い。
<今回ビブリオバトルで紹介された本> ※図書館に所蔵がある本にはリンクを付けています。

関連リンク
ビブリオバトル参加者・観覧者を募集します!(〆切10/6)
https://www.media.gunma-u.ac.jp/announce/2023/clib/2023080900.html

 

 

 

 

上毛かるた大会体験会を開催しました

投稿者: | 2023年10月17日

こんにちは,中央図書館です。

中央図書館(荒牧キャンパス)では,9月4日(月)から10月29日(日)までギャラリー展示「歴代上毛かるたと群馬のかるた展」を開催しています。その関連イベントとして,10月7日(土)に「上毛かるた大会体験会」を行いました。

上毛かるたは,昭和22(1947)年の発行から現在まで小中学生による県大会が行われ,群馬県民にとって馴染み深いかるたです。県内出身の方は,小学生の頃に一度はやったことがある,実家には今でも上毛かるたがある,という方もいらっしゃるのではないでしょうか。その一方で,大人になると上毛かるたで遊ぶ機会はあまりない,また県外出身の方は実際に触れたことがないかもしれません。

講師の渡邉俊氏

そこで,大人も初めての方も,上毛かるた競技をやってみよう!というイベントを企画しました。

「大人たちの上毛かるた大会」を主催する一般社団法人KING OF JMK代表理事の渡邉俊氏を講師にお迎えし,KING OF JMKの取り組みや公式ルールを紹介いただいた後に,この大会に出場する2チームによる対戦デモを行いました。

団体戦は1チーム3名で対戦します。専用コートに3名が向かい合って座り,合図とともに両チームは3分で自陣に札を並べ,配置を覚えます。そして、「つる舞う形の群馬県~」と2回読み上げてから,試合開始となります。

対戦デモとはいえ,試合は真剣勝負。渡邉さんによる札読みがが始まると,会場は一気に静まりかえり,緊張感が高まります。両チームともに次々に札を取っていく様子は圧巻でした。

そのあとは,観覧の皆さんも参加して4チームでの対戦となりました。普段は百人一首に取り組む「群馬大学かるた会」の学生さん(上毛かるたは初めてという県外出身の方もいました)も参加し,奮闘してくれました。最後は即席チームを結成し,総勢6チームによる対戦を行いました。途中で指を切ってしまった方がいれば,対戦チームからスッと絆創膏が差し出される場面も。(カッコイイ!試合では必需品なんですね,勉強になりました。)

試合後は笑顔で健闘を称え合い,和気あいあいと交流を深めている姿がとても印象的でした。イベント後のアンケートでは,

  • 地域外の方と試合をする機会がないため,いい経験になった。
  • 様々な世代・地域の方と真剣に試合ができて楽しかった。
  • 小学校以来の上毛かるたが楽しかった!
  • 大人の方と初めてかるたができて良かった。
  • また企画していただけたらまた来ます。

など,とても楽しんでいただけた様子が伺えました。子どもから大人まで,真剣に楽しめて,語り合える「上毛かるた」の魅力を改めて実感した一日でした。

講師の渡邉さん,短時間で3戦も行ってくださった「七転び八起き」「富岡七日市」各チームの皆さん,本当にお疲れ様でした。そして県内各地から参戦・観覧いただいた皆様,ありがとうございました!

10月21日(土)には,高崎市の少林山達磨寺にて『第8回KING OF JMK~おとな達の上毛かるた日本一決定戦~』が開催されます。イベントに参加してくださったチームの方も参戦されるとのこと。ご健闘をお祈りします!!

競技にご参加いただいた皆さん

 

 

 

 

 

 

 

 

関連リンク
ギャラリー展示「歴代上毛かるたと群馬のかるた展」を開催中です
https://www.media.gunma-u.ac.jp/announce/2023/clib/2023090400.html

第24回桐生楽講座~あなたの知らない(かもしれない)桐生~開催報告(1/20)

投稿者: | 2023年2月10日

こんにちは,理工学図書館です。

1/20(金),「日本経済の展望と桐生市の将来戦略」をテーマに,24回目の開催となる桐生楽講座を開催しました。感染防止に配慮して,今回も会場での観覧とZoom経由でのオンライン視聴のハイブリッド形式での実施となりました。

講師は,桐生市広報監・中澤秀夫さんです。中澤さんは桐生のご出身で,一橋大学卒業後に野村證券取締役,日本相互証券副社長等を歴任されました。2021年には桐生市初の広報監に就任され,現在も桐生観光のプランニング等,様々な方面でご活躍です。今回は長年金融業界の第一線にいらっしゃった方ならではの,経済面に重点を置いた視点からのお話を伺いました。

講演ではまず始めに,日本経済の長年の低迷の要因は借金大国であるという誤解とデフレの長期化であることが述べられ,バブル期から現在までの日本経済の変化について分析した最新のグラフを用いて,わかりやすく丁寧にご説明いただきました。続いて桐生の観光戦略では,桐生が地理的条件や歴史・自然等において非常に高いポテンシャルを持つ魅力ある街であること、そしてそれを生かすために今後どのようなまちづくりが考えられるかを,京都の具体例等を紹介しつつ語っていただきました。まちづくりのお話では特に,単に何をしたいかではなく,社会のニーズを分析し戦略的に考えることが重要であるとの指摘が印象的でした。

最後に理工学部の学生へ向けて「近年は理工系の人材が様々な分野で活躍しており,群大生にも今後大いに進出してほしい」と,熱のこもったメッセージをいただきました。また学生からも,普段理工学部ではあまり縁のない分野の話を伺えて,貴重な機会になったとの感想が寄せられました。

 

今回は会場とZoomを合わせて34名の参加があり,予定の時間をやや超過しましたが,皆さん最後まで熱心に聴いていただきました。中澤さん,そしてご参加くださいました皆さん,ありがとうございました!

ギャラリー展示「上毛かるたと群馬のかるた展」を開催しました。

投稿者: | 2022年10月6日

こんにちは,中央図書館です。

7月14日から9月2日まで,「上毛かるたと群馬のかるた展」を開催しました。

中央図書館会場には,全国の「郷土かるた」300種類以上のコレクションがあります。県・市町村・地域や学校区で作られた,地域色豊かで個性的なかるたですが,普段はなかなか皆さんの目に触れることはありません。当館では,企画展示や郷土かるたデジタルアーカイブを通じて,その魅力を発信しています。

群馬県では圧倒的知名度を誇る「上毛かるた」は,戦後まもない昭和22(1947)年に発行され今年で75歳!今でも群馬県民に広く愛され,度々テレビやメディアでも取り上げられていますね。

今回の展示では,歴代「上毛かるた」の全札を並べ,比較しながら見られるようにしました!発行当時の初版(昭和22年),少し絵札に変化のある改訂版(展示物は昭和40年発行),昭和43年に大幅に絵札が書き換えられた再改訂版(展示物は平成27年発行)。それに英語版上毛かるたも3種類あり,それぞれの読札英訳の違いも比較できます。

また,県内の市町村や学校で作られた郷土かるたも,期間中に入れ替えながら17種を展示しました。

新聞やNHKニュースで報道されたこともあり,県内外から多くの方が来場されました。3世代で見に来られた方,第1回の県競技大会に参加した方(!),上毛かるた生みの親・浦野匡彦さんに縁のある方,県外の上毛かるたファンの方など,皆さん楽しそうに絵札の変遷をご覧になっていたのが印象的でした。きっとそれぞれの方に,好きな札や思い出があり,今回の展示で初めて出会ったかるたもあったことでしょう。

いろいろな地域の郷土かるたのお手本となっている「上毛かるた」,その影響力の大きさを実感する展示となりました。ご来場いただいた皆様,上毛かるた(初版,昭和40年版)をご提供いただいた田村様,ありがとうございました!

NHKの取材

NHKの取材

歴代上毛かるた

歴代上毛かるた

 

 

 

 

 

 

 

関連リンク
ギャラリー展示「上毛かるたと群馬のかるた展」を開催中です
https://www.media.gunma-u.ac.jp/announce/2022/clib/2022071400.html