第23回桐生楽講座~あなたの知らない(かもしれない)桐生~開催報告(5/16)

投稿者: | 2022年6月1日

こんにちは,理工学図書館です。

5/16(月),「伝統とは挑戦の連続」をテーマに,23回目の開催となる桐生楽講座を開催しました。今回も,会場での観覧とZoom経由でのオンライン視聴のハイブリッド形式での実施となりました。

講師は,株式会社笠盛の代表取締役会長・笠原康利さんです。笠盛は1877年(明治10年)に創業,今年で145年になる老舗企業で,笠原さんはソフトウェア会社に勤務の後,四代目を継がれました。桐生の伝統産業である織物業から始まった笠盛が,その後どのような経緯で刺繍へ転向したのか,桐生の歴史と共に歩んできた笠盛の飛躍のお話を伺いました。

松尾館長からのご紹介の後,講演は奈良時代まで遡る桐生織物の歴史についての紹介から始まりました。特に明治から昭和にかけての桐生の発展は,若い学生さんたちの想像以上だったようです。一方で,笠原さんが入社してからの会社は苦難の連続であったということですが,笠原さんのユーモアあふれる語り口に会場の出席者からも笑いがこぼれ,自社ブランドとして作られた「000(トリプル・オゥ)」の実物には,皆さん手に取って熱心に見入っていました。

笠原さんが特に熱をこめて語られたのが,固定観念にとらわれない自由な発想と挑戦が未来を切り開くこと,そして努力を続ければ必ず誰かが認めてくれるということでした。幾度も挫折を味わいながらも,諦めずに様々な新事業に挑戦したお話は,これから社会へ飛び立つ学生の皆さんを大いに勇気づけてくれたことと思います。

今回は会場とZoomを合わせて32名の参加があり,最後の質疑応答でも熱心なご質問をいただきました。笠原さん,そしてご参加くださいました皆さん,ありがとうございました!

令和3年度新春書道展を開催しました

投稿者: | 2022年2月21日

こんにちは、中央図書館です。

2022年1月28日~2月18日まで,中央図書館ギャラリーにて「令和3年度群馬大学書道部新春書道展」を開催しました。書道部の学生さん7名による書作品12点と篆刻5点,顧問の永由徳夫教授(共同教育学部)の書作品1点が並びました。

筆文字の力強さ,美しさ,繊細さ,そして書き手の個性なども堪能できる書道展は,コロナ前には毎年地域の方も多数来場される人気の展示でした。(書作品の前に立つと,背筋がピンと伸びる気がしませんか?)

ところが,今年は会期直前に,群馬県で「まん延防止等重点措置」が実施され,残念ながら学外の方は図書館へ入館できなくなってしまいました。

そんな中でも,図書館に来られない方にも作品を見ていただけるように,書道部の学生さんが展示解説の動画を作ってくれました!現在も群馬大学公式YouTubeチャンネルにてご覧いただけます。https://youtu.be/1-l608O8uUs

作品の撤収日には,和気あいあいと,テキパキと作業していた書道部員の皆さん。コロナ禍での部活動は不自由もあり,これまでなら当たり前にあった交流やイベントも制限される中で,一生懸命取り組んできた作品を丁寧に扱う姿に,じ~んと来てしまいました・・・

慎重に,丁寧にしまっていきます。

 

書道部の皆さん,永由先生,ありがとうざいました!

第22回桐生楽講座~あなたの知らない(かもしれない)桐生~開催報告(1/17)

投稿者: | 2022年1月24日

こんにちは。理工学図書館です。

1/17(月)に,「移住者+デザイナーからみた桐生の楽しみ方。」をテーマに,22回目の開催となる桐生楽講座を開催しました。今回も,会場での観覧とZoom経由でのオンライン視聴のハイブリッド形式での実施となりました。講師は,アトリエ兼ボードゲームカフェ『ふふふ』の代表である和﨑拓人さんです。デザイナーである和﨑さんは,2019年に同じくデザイナーである奥様と一緒に桐生に移住し,『ふふふ』をオープンされました。

これまで桐生楽講座では,様々な講師の皆様にいろいろなテーマでお話していただきましたが,桐生のご出身の方がほとんどでした。今回は,大阪のご出身で東京でデザイナーとして活躍されていた和﨑さんが,なぜ桐生に移住してお店を開いたのか,桐生には外の人を惹きつけるどんな魅力があるのか,そんなお話を伺いしました。

流石デザイナーさんというべきか,このキャンパスではなかなか見かけないファッションで登場され,一気に観客の注目を集めました。

和﨑さんの自己紹介,デザイナーのお仕事,ボードゲーム,今後の『ふふふ』でのイベントの紹介など,和﨑さんの独特の軽妙な語り口に引き込まれ,和やかに講演が進みました。お店で販売もしている「KIRYU かるた MAP」を資料としていただき,和﨑さんお勧めの桐生のお店などもご紹介いただきました。

ファッションのこと,桐生の町に出る意味,楽しむこと。学生の皆さんにたくさんのメッセージをいただいたと思います。和﨑さん,楽しいご講演をありがとうございました!

尾崎喜左雄博士展Part6トークショーを開催しました

投稿者: | 2021年12月20日

こんにちは,中央図書館です。

11月25日から中央図書館ギャラリーにて,「群馬県の古墳発掘の父 尾崎喜左雄博士展 Part6~群馬県内の古墳発掘・調査の歴史を識る~」を開催しました。6回目となる今回は,高崎地域における群馬大学の古墳調査に焦点を当てた展示を行いました。

 

12月15日(水)には,共に尾崎博士のもとで発掘調査や古墳研究に携わってこられた,群馬県立歴史博物館特別館長の右島和夫氏と高崎市教育委員会の田村孝氏によるトークショーを開催しました。

田村氏からは,昭和42~43年に実施された御部入(おんべいり)古墳群の発掘調査についてご紹介いただきました。続いて,右島氏から,尾崎喜左雄博士が群馬県内で古墳発掘をしていた時代的な背景、近畿地方や大和政権との繋がり、地理的な解釈などが語られました。最後に,お二人の学生時代の尾崎喜左雄博士との温かなエピソードを紹介いただきました。

参加した学生さんからは、「実際に研究している方からお話を聞くことで,分かりやすく面白さを感じることができた」「群馬でこのような古墳の発掘調査をやっていることは新たな発見だった」「講師のお二人の尾崎博士に対する尊敬や愛を感じるトークショーだった」との感想が寄せられました。

昭和20~40年代,群馬大学尾崎研究室が担ってきた古墳調査は,当時の群大生や地域の方々によって進められてきました。尾崎博士のもとで学んだ人々は,右島館長や田村氏のように,後に群馬県内の古墳研究や文化財保護行政などに携わり,尾崎博士の教えを継承しながら,さらに古墳時代の研究を発展させてきました。

群馬大学がこうして群馬県の古墳発掘に関わってきたことを,在学生や教職員,地域の方々に知っていただけたら嬉しいです。

田村孝氏

右島和夫氏

関連リンク

特別展示「群馬県の古墳発掘の父・尾崎喜左雄博士展 Part6~群馬県内の古墳発掘・調査の歴史を識る~」を開催します(11/25~1/13)
https://www.media.gunma-u.ac.jp/announce/2021/clib/2021112400.html

第21回桐生楽講座~あなたの知らない(かもしれない)桐生~開催報告(11/5)

投稿者: | 2021年11月16日

こんにちは,理工学図書館です。
11/5(金)に21回目の桐生学講座‐あなたの知らない(かもしれない)桐生‐を開催しました!

講師には,新見化学工業株式会社の3代目社長であり,株式会社NC(Ju the burger)の代表取締役ほか,12の団体の代表や会長を兼任し,桐生でアグレッシブに活躍されている新見直広さんをお迎えし,「まちづくりプロデューサーから見る桐生」と題してお話しいただきました。

今年の5月に前回の講座を開催した際にはまだコロナ禍の影響があり,オンライン配信のみの開催となりましたが,10/22からは群馬県のコロナ警戒度が2に下がったので,今回は対面とZoomのハイブリッドで実施することが出来ました。
会場参加者が29名,オンライン参加者が約86名と多くの方にご参加いただきました。

新見さんは”全ては「桐生をもっと楽しい町」にするために”というマインドのもと,桐生ならではのイベントに多岐に渡る活動をされており,その活動範囲は桐生市に収まり切らず,生き様もあっぱれというか,並々ならぬ桐生愛を感じるものでした。
掲げられたメッセージは講演を聞いた皆さんにもきっと届いていることと思います。

新見直広さん,会場でまたはZoomにてご参加くださいました皆さん,ありがとうございました!
桐生のまちの未来の鍵を群大生がにぎっているとのことですので,コロナ禍も落ち着きつつある今,
桐生市の皆さんと一緒に是非桐生を盛り上げていきましょう!